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いきなり個人事業主

サラリーマン時代

 1年位前になるかな、40代半ばに差し掛かり、日々の仕事をこなしながらも、頭の中によぎることがあった。

毎日決まったルーチン作業で、この先の自分の未来があまり想像ができない。

 20年以上安定した会社にいると、なぜかこのままでよいのか不安になる。

毎日同じことの繰り返し。同じ人としか会わない。

 このまま定年までこの生活が続くのが分かると、何かに埋もれてしまいそうになる。

新しいことにチャレンジしたくなる。

 自分が成長していることを実感できないと、モチベーションが保てなくなる。

ということで、会社を辞めてみることにした。

 しかし、もともと何か特別なことができるわけでもないので、手に職を持つことが重要になる。

人の助けになる仕事にあこがれていたので、そんな職を日々探していた。

 そんな時、鍵屋のサイトに目が留まった。子供の頃テレビで活躍する鍵屋のドキュメントを思い出した。

その当時、韓国にある鍵の学校を取材した番組だった。

 開かない鍵を己の手でいとも簡単に解錠していく姿は、かっこよく私の目に焼き付いてた。

さっそくその鍵屋のサイトの住所に行ってみた。

 中に入ると、何人かの人が黙々と作業をしていた。何となくこの人が先生だとわかったので、話を聞いてみた。

生徒が何人いても、基本的にマンツーマンで指導していくとの事。

 入学案内のパンフレットを頂いて家に帰る。何度もパンフレットに目を通し、自分の気持ちを確かめる。

久しぶりに、胸が高鳴るのを感じた。

 ここでの日々はとても充実していました。防犯上詳しくは書けませんが、時折触れていこうと思います。